松竹梅文様振袖(しょうちくばいもんようふりそで)

大阪心斎橋本店は昨日が仕事始め。


東京よりは少し寒いですが、
心斎橋もなかなかの賑わいです。


さて、
お正月飾りの心斎橋本店には、
当社所蔵の婚礼衣裳、
松竹梅文様振袖」を展示しています。

大正から昭和初期にかけて
製作されたもので、
黒地の生地全体に描かれた槍梅枝梅
上へ上へと伸びる槍梅と、
横へ力強く伸びる枝梅が躍動感を感じさせます。


 
梅には、
刺繍
描き疋田
(かきびった:絞り技法の疋田文様を手描き友禅にて染め出した文様)
をふんだんに用い、
圧倒的な存在を出しています。




右肩の後には「」の大きな文様が。
裾と袖に配された「」文様と、
全体に配された「」とで、
松竹梅」をあらわしています。
文字そのものを大胆に文様に使用するのは、
江戸期の小袖に見られる代表的な文様の一つです。




そして左肩の後には刺繍での「」。
」は「飛翔」をあらわし、
これも大変おめでたい柄の一つ。


技術には贅を尽くしながら、
決して派手過ぎず、
あくまでも品に重きをおいた振袖です。
当時のご良家の婚礼が目に浮かんできますね。


来週には東京帝国ホテル店にて展示いたします。。。
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