安曇野「天蚕糸(てんさんし)」

安曇野(あずみの)


長野県の中部にあるこの町は
北アルプス山麓に広がる、
自然豊かでたいへんのどかな町です。




その安曇野の特産の一つが、

「天蚕糸」




家で飼育される蚕(かいこ)、
「家蚕(かさん)」と違い、


外で育つ「野蚕(やさん)」の中でも、
最高級とされる、天然の蚕、

「天蚕(てんさん)」

から採れる糸です。



天蚕糸」の特徴はまず「色」。

天蚕は緑色のまゆをつくり、



そのまゆから採れる糸は、
綺麗な天然の「淡緑色」なのです。

染めずしてこの上品な「淡緑色」が、

「天蚕糸」
の人を惹きつけてやまない最大の魅力です。



またこの天蚕、
人肌でもやけどをしてしまう事があるほど
デリケートな品種。



また野外で育てるので、
猿害(えんがい)や疫病にかかりやすく、
飼育に非常に手間がかかるために、
採れる量も非常に少なく、
たいへん希少な糸のため、


「繊維のダイヤモンド」


と呼ばれるほど非常に高価なものとなります。



当然、この糸を使用したきものも希少価値のあるもの。

結城紬や、大島紬などとおなじく、
一つは手にしたい憧れのきものですね。

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